三
本文
読み進めるほど、言葉に灯りがともっていきます。心に残った行は、押すと栞をはさめます。金色の言葉は、ほかの本につながっています。
バイト明けの冷たい風ポケットに手を突っ込む今日もまた何一つ特別なことは起きなかった
すれ違う車のライトがぼくの影だけを長く伸ばす「何者かになりたい」と焦るばかりの毎日だ
天才たちのニュースがぼくの平凡を浮き彫りにする息苦しい世界だなってきみは少しだけ笑った
なんて 探さなくたってきみと座り込む 深の駐車場半分こにした 安いのその湯気だけで ぼくらは無敵だ平凡な今日を 笑い飛ばそうぜ
明るすぎるの下を奢り合うくだらない冗談で擦り減った靴底を誤魔化して明日も早いんだよなってため息まじりにを見た
世界を変えるような才能なんてないけれど息を吸って吐くだけのこの退屈も悪くないだろ誰にも褒められない今日をぼくらふたりで生き延びた
大そうななど 語らなくたってきみがこの場所で 笑ってくれるなら百円玉で 買える温もりをぼくは誰よりも 誇りに思うよ退屈な日々を 抱きしめてやろう
テレビの中のヒーローにはきっと一生なれないねでもきみの冷えた手を温めるそれくらいの魔法は使えるさ
特別な主人公じゃなくていい奇跡の魔法など 信じなくたってきみと分け合った 深夜の駐車場最後の一口 譲り合うだけのそんなやり取りが ぼくらのすべてだ何もない夜を 愛して生きよう
星の見えない 真っ暗な空でも看板の灯りが ぼくらを照らす何もない日々が 続いていくことそれが何よりも 嬉しい奇跡だこの足元を 踏みしめて帰ろう
最後の一行まで、読んでくださってありがとうございます。
目録カード
「夢」が出てくる、ほかの本 9 冊
目録カード
「夜」が出てくる、ほかの本 16 冊
『Crickets on the Night Shift』比べないの棚夜勤のコオロギたち その調子でね
『Endless Summer』選び直すの棚一緒に過ごした夜のこと
『Fly Beyond』踏み出すの棚すべての願いを、夜の向こうへ運んでおくれ
『innocent NURBS』忘れないの棚夜に涙がこぼれるんだ
『Lit from Down Here』分け合うの棚今夜は少しやわらかい
『前髪と三日月』信じ直すの棚ため息で夜を濁していく
『未送信の引力』立ち止まるの棚時計の針は深夜二時半
『名前のない星たち』比べないの棚夜の闇が 深ければ深いほど
『One More Step』逃げていいの棚今夜、僕は光を見つけられるかな
『六畳半の宇宙論』逃げていいの棚やけに恐ろしく感じる夜
『Stardust on the Windowsill』比べないの棚こんな夜ふけまで、わたしにつきあってくれてる
『Still Red Underneath』信じ直すの棚まだ赤い まだ赤い 今夜のあなたが 灰色でも
『super sonic』比べないの棚今夜の僕らは 悪くない
『The Birds Are Passing It On』信じ直すの棚歌はここで始まったんじゃない 夜通し旅をしてきた
『隣の席の質量』分け合うの棚逃げ場のない夜の盾になるんだ
『Waving at the Space Station』分け合うの棚夜の向こうから、こっちを見おろしてる
目録カード
「空」が出てくる、ほかの本 20 冊
『Crickets on the Night Shift』比べないの棚暗闇は 空っぽなんかじゃなかった
『Dew on Everything』立ち止まるの棚冷たい空気が そっと喉に触れる
『Endless Summer』選び直すの棚空を見上げれば、あなたに会える気がするよ
『Fifteen Degrees Up』選び直すの棚空はずっと 席をあけて待ってた
『Fly Beyond』踏み出すの棚その瞳に、燃えるような空を映している
『Fragile』立ち止まるの棚大空に
『HERO』立ち止まるの棚光のない空に向かって 花を咲かせているんだ
『innocent NURBS』忘れないの棚空に向かって手を伸ばすんだ!
『「いただきます」の祈り』分け合うの棚共通の空腹を
『交差点の無重力』逃げていいの棚職場の冷たい空気も
『Lit from Down Here』分け合うの棚私たちの光が 空へ返っていく
『前髪と三日月』信じ直すの棚空っぽな自分を誤魔化して
『魔法が解けたシンデレラ』信じ直すの棚空っぽだと気づいたんだ
『未送信の引力』立ち止まるの棚夜空の底からそっと祈ってる
『名前のない星たち』比べないの棚浮かないように 空気を読みすぎて
『Noon at the Bottom of the Year』忘れないの棚空いたベンチを 端から端へ じりじりと
『Still Red Underneath』信じ直すの棚ほんの少し 空気を送っただけ それだけ
『すれ違いの両想い』分け合うの棚ねえ教えて 虚構の鳥よ 空がみえない
『What the Tide Left Showing』立ち止まるの棚空気は 潮と海藻の匂い
『ZOLL』踏み出すの棚大きな海のようになれるのなら 大きな空をつかみとろう
言葉の寄り道 ・ 歌詞の解剖
缶コーヒー
UCC は、1969年のミルク入り缶コーヒーを世界初としている
寄り道する言葉の寄り道 ・ 歌詞の解剖
肉まん
中村屋は1927年に、中華まんを「天下一品支那饅頭」の名で売り出した
寄り道する言葉の寄り道 ・ 語源・本来の意味
ネオン
ネオンの名前は、ギリシャ語の「新しい」から
寄り道する言葉の寄り道 ・ 歌詞の解剖
流星群
流星群のもとは、彗星が放出した塵がつくる細長い帯
寄り道する

