YAMADARIUM

本棚「信じ直す」の棚

信じ直す

魔法が解けたシンデレラ

YAMADARIUM

魔法が解けたら、もう終わりですか。

一

この本について

泣きたい夜に聴いてほしい、ポップパンクの切ない恋愛ソング。シンデレラの物語に重ねて、大切な人への想いを歌います。

甘い言葉に満たされて、着飾られて、踊らされていた舞台。それが空っぽだと気づいたとき、魔法はもう解けていた。それなのに、胸はずっと苦しい。歌は、そんな夜から始まります。

嘘を見抜けなかった「私」の声と、もっと早く気づきたかった、もっと早く出会いたかった「僕」の声。午前0時の鐘が鳴る前に迎えにいく。壊れかけたガラスの靴を、魔法の糸でつなぎ止める。

「もうだめだ」と諦めないで。夢は心にあることを、忘れないで。別々の道を歩いても、また巡り合える未来がある。

おとぎ話の続きを、魔法が解けたところから描き直す。泣きたい夜に、そっと開いてほしい一冊です。

二

見方を裏返す

表は、よくある見方。裏には、この詞の見方が書いてあります。

歌詞の中の、その一節へ

三

本文

読み進めるほど、言葉に灯りがともっていきます。心に残った行は、押すと栞をはさめます。金色の言葉は、ほかの本につながっています。

36 行

に閉じ込められた触れることのない世界

甘いに満たされて現実逃避といきましょう着飾られて 踊らされて仕立てられた舞台はっぽだと気づいたんだ

魔法はもう解けたのに胸はずっと苦しいんだ

私のそばにいてほしいのは貴方だけ私を満たしてくれるのも貴方だけこれ以上傷つきたくなくて嘘を見抜けなかった

だからみんなで止めたんだ「お城に行ってはいけない」ともっと早く気づければ君のも希望もぜんぶあぁ もっと早く出会いたかった

もしあの日に戻れるのなら君が笑うが欲しい

の鐘の音が鳴る前に迎えにいくよ 愛しの壊れかけた僕は繋ぎ止める魔法の糸だから僕のために踊ってくれませんか?

僕のそばにいてほしいのは貴女だけ僕を満たしてくれるのも貴女だけ夢の中で繰り返した物語を「もうだめだ」って諦めないでシンデレラ

忘れないで夢はにあること

忘れないで僕が君のことを愛していることを

別々の道を歩いてもまた巡り合える未来

目録カード

「未来」が出てくる、ほかの本 1 冊

言葉の寄り道 ・ 歌詞の解剖

午前0時

ペローの『サンドリヨン』で、1回目の舞踏会のシンデレラは、0時の15分前に帰っている

寄り道する

言葉の寄り道 ・ 語源・本来の意味

シンデレラ

シンデレラの名前は、フランス語の「灰(cendre)」から来ている

寄り道する

言葉の寄り道 ・ 歌詞の解剖

ガラスの靴くつ

ガラスの靴は、毛皮の靴の聞き違いだという説がある

寄り道する

四

あとがき

魔法が解けたら、夢も終わり。おとぎ話は、たいていそう教えてくれます。でも、あのガラスの靴は、のちの時代に「ありそうにない」と疑われ、毛皮の靴の聞き違いだという説まで生まれました。それでも、原作の古い版には、はっきり「ガラス」と書かれています。ありえないものだからこそ、魔法だったのかもしれません。そう考えると、解けてしまったのは舞台のほうで、心の中の夢まで消えたわけではない。午前0時を過ぎても、もう一度、踊り直していい。そんな見方があってもいいと思います。

五

この本の歌を聴く

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六

向かいの棚から、一冊

この本とは、少し違う見方の本です。

One More Step逃げていい読了逃げることは、悪いことですか。

「信じ直す」の棚の向かいには、「逃げていい」の棚があります。

七

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