YAMADARIUM

本棚「比べない」の棚

比べない

super sonic

Noise Margin

正解を探すのを、やめてもいいですか。

一

この本について

ひび割れて燃えていく世界で、「正解探し」の輪から降りる人の歌です。

ヒーローが生まれるはずの場所で、誰もが理屈をこね、全部の答えを知っているような顔で話している。主人公は、そこで張り合おうとはしません。とぼけるための、冴えた新しいやり方がある。行き先はわからなくても、自分で作る未来を追いかけるだけです。

勝とうと思えば勝てる。でも、それに意味はない。何もないところから何も生まれないなら、その「何もない」を育てればいい。理由が要るなんて、誰が決めたのか。

一度だけ日本語になる4行は、自分の物差しで誰かを測るたびに、世界が狭くなっていくと告げます。正しさを並べる声から一歩離れて、ボリュームを上げる一冊です。

二

見方を裏返す

表は、よくある見方。裏には、この詞の見方が書いてあります。

歌詞の中の、その一節へ

三

本文

読み進めるほど、言葉に灯りがともっていきます。心に残った行は、押すと栞をはさめます。金色の言葉は、ほかの本につながっています。

58 行

Wow oh...

Hey! can you hear my voice?(ねえ! 僕の声、聞こえてる?)The whole world cracks(世界中がひび割れていく)Where the heroes are born(ヒーローが生まれるその場所で)With their theories wasting time(あいつらは理屈ばかりこねて 時間を無駄にしてる)

Just mess around now(今はただ ふざけてればいい)You can all right(きみなら大丈夫)Here, you know?(ここならさ、わかるだろ?)No matter way, no matter away(どの道だって どこへだって)

You can see(ほら、わかるだろ)I have a bright new way to play dumb(僕にはとぼけるための 冴えた新しいやり方がある)I gotta chase down the future that I make(自分で作るを 追いかけなきゃ)Even though I don't know where I'll go(どこへ行くのかなんて わからなくても)Maybe feeling , riding on(ちょっと無茶したい気分で このまま突き進む)I can win it, which means nothing(勝とうと思えば勝てる でもそれに意味はない)Just let me do what I want(だから好きにやらせてくれ)

Hey! can you hear that ?(ねえ! あの音、聞こえてる?)The whole world burns(世界中が燃えている)While everybody talks(なのにみんな しゃべってばかり)Like they've got all the answers right(全部の答えを知ってるみたいな顔で)

Just fool around now(今はただ バカやってればいい)You can be wild(好きに暴れていい)Here, you know?(ここならさ、わかるだろ?)No matter wrong, no matter right(間違ってたって 正しくたって)

Who says we need a reason?(理由が要るなんて 誰が決めた?)Who says we need to know?(知ってなきゃいけないなんて 誰が決めた?)If (何もないところから 何も生まれないなら)Then let the nothing grow(その「何もない」を 育てればいい)

We're running out of reasons(理由なんて もう尽きかけてる)But never out of time(でも時間なら いくらでもある)So turn it up and lose your mind(だからボリューム上げて イカれちまえ)Tonight, we're doing fine(今の僕らは 悪くない)

You can see(ほら、わかるだろ)I have a bright new way to play dumb(僕にはとぼけるための 冴えた新しいやり方がある)I gotta chase down the future that I make(自分で作る未来を 追いかけなきゃ)Even though I don't know where I'll go(どこへ行くのかなんて わからなくても)Maybe feeling reckless, riding on(ちょっと無茶したい気分で このまま突き進む)I can win it, which means nothing(勝とうと思えば勝てる でもそれに意味はない)Just let me do what I want(だから好きにやらせてくれ)

自分ので 誰かを測るたび世界が狭くなっていくことに気づいてよ正しさを並べる偽物なんてきみの道を照らしては くれないんだよ

You can see(ほら、わかるだろ)I have a bright new way to play dumb(僕にはとぼけるための 冴えた新しいやり方がある)I gotta chase down the future that I make(自分で作る未来を 追いかけなきゃ)Even though I don't know where I'll go(どこへ行くのかなんて わからなくても)Maybe feeling reckless, riding on(ちょっと無茶したい気分で このまま突き進む)I can win it, which means nothing(勝とうと思えば勝てる でもそれに意味はない)Just let me do what I want(だから好きにやらせてくれ)

You can see(ほら、わかるだろ)I have a bright new way to play dumb(僕にはとぼけるための 冴えた新しいやり方がある)I gotta chase down the future that I make(自分で作る未来を 追いかけなきゃ)Even though I don't know where I'll go(どこへ行くのかなんて わからなくても)Maybe feeling reckless, riding on(ちょっと無茶したい気分で このまま突き進む)I can win it, which means nothing(勝とうと思えば勝てる でもそれに意味はない)Just let me do what I want(だから好きにやらせてくれ)

Wow oh...

言葉の寄り道 ・ 語源・本来の意味

ノイズ

英語の noise(騒がしい音)は、ラテン語の nausea(船酔い)から来たという説がある

寄り道する

言葉の寄り道 ・ 言い回し

無からは何も生まれない

「無からは何も生まれない」は、古代ローマの詩人ルクレティウスの詩『物の本質について』にも出てくる考え

寄り道する

言葉の寄り道 ・ 語源・本来の意味

無茶

英語の reckless(無茶な)は、「気にかける」を表す古い言葉 reck に、「〜がない」の -less がついたもの

寄り道する

言葉の寄り道 ・ 語源・本来の意味

物差し

物差しは、もとは長さを測る道具の名前で、「評価の基準」という意味はそこから転じたもの

寄り道する

四

あとがき

正しい答えを持っている人が勝つ。そう思うと、誰かの物差しで自分を測り、自分の物差しで誰かを測るようになります。けれど物差しは、もともと長さを測る道具の名前で、「評価の基準」という意味はあとから転じたものだと辞書は書いています。測れるのは長さで、人の行き先までは測れないのかもしれません。古代ローマの詩人ルクレティウスは「無からは何も生まれない」と書きましたが、この歌は、その「何もない」を育てればいいと返します。理由がなくても、行き先がわからなくても、自分で作る未来を追いかける。勝てる勝負から、あえて降りる生き方があってもいいのではないでしょうか。

五

この本の歌を聴く

近日公開予定です。

六

向かいの棚から、一冊

この本とは、少し違う見方の本です。

ZOLL踏み出す読了レールの外に、道はありませんか。

「比べない」の棚の向かいには、「踏み出す」の棚があります。

七

次の一冊を探す

この本を閉じたら、また本棚へ。