三
本文
読み進めるほど、言葉に灯りがともっていきます。心に残った行は、押すと栞をはさめます。金色の言葉は、ほかの本につながっています。
部屋の隅で肩を震わす きみを前にしてスマホの検索窓に「慰め方」と打ち込む誰かが書いた正解のマニュアルを探してそんな情けない自分が少し嫌になる
気の利いたアドバイスなんてぼくの口からは言えないよただ黙って差し出したの箱不甲斐ない ぼくを許してほしい
綺麗な 持たないけれどきみの悲しみ 半分もらうずっと隣に 座っているよを 分け合えるから
世の中はすぐに前を向かせたがるポジティブな答えを急かしてくるけれど今はまだ、立ち上がらなくていいとことんまで落ち込んでしまえばいい
「頑張れ」なんて無責任な言葉でこれ以上きみを追い詰めたくない何もできないぼくだからこそ逃げ場のないの盾になるんだ
安い慰め 言わない代わりが乾く 時間をあげる解決策は なくてもいいさ同じ温度で 沈んでやるよ
気の利いたセリフより、ただ肩を並べること同じ重さを背負って、そこに存在すること言葉にならない感情のをぼくらふたりで、半分に割ってしまおう
無理に笑って 見せなくていい泣きじゃくるきみ そのままでいい不器用なまま 寄り添いながらこの夜の底 並んでいよう
かっこいいことは最後まで言えなかったけれどきみが泣き疲れて眠るまでぼくは隣の席から動かないよ言葉よりも確かな、この場所で
最後の一行まで、読んでくださってありがとうございます。
目録カード
「涙」が出てくる、ほかの本 7 冊
目録カード
「夜」が出てくる、ほかの本 16 冊
『Crickets on the Night Shift』比べないの棚夜勤のコオロギたち その調子でね
『Endless Summer』選び直すの棚一緒に過ごした夜のこと
『Fly Beyond』踏み出すの棚すべての願いを、夜の向こうへ運んでおくれ
『innocent NURBS』忘れないの棚夜に涙がこぼれるんだ
『Lit from Down Here』分け合うの棚今夜は少しやわらかい
『前髪と三日月』信じ直すの棚ため息で夜を濁していく
『未送信の引力』立ち止まるの棚時計の針は深夜二時半
『名前のない星たち』比べないの棚夜の闇が 深ければ深いほど
『One More Step』逃げていいの棚今夜、僕は光を見つけられるかな
『六畳半の宇宙論』逃げていいの棚やけに恐ろしく感じる夜
『深夜のコンビニと流星群』忘れないの棚きみと座り込む 深夜の駐車場
『Stardust on the Windowsill』比べないの棚こんな夜ふけまで、わたしにつきあってくれてる
『Still Red Underneath』信じ直すの棚まだ赤い まだ赤い 今夜のあなたが 灰色でも
『super sonic』比べないの棚今夜の僕らは 悪くない
『The Birds Are Passing It On』信じ直すの棚歌はここで始まったんじゃない 夜通し旅をしてきた
『Waving at the Space Station』分け合うの棚夜の向こうから、こっちを見おろしてる
目録カード
「言葉」が出てくる、ほかの本 10 冊
『Dew on Everything』立ち止まるの棚ささやきも 言葉ひとつもない
『Ear to the Ice』忘れないの棚届けられなかった言葉 ひとつ残らず
『Endless Summer』選び直すの棚君の言葉はもう、前みたいに僕を縛れないよ
『Fifteen Degrees Up』選び直すの棚言葉ひとつ交わすことはないけど
『Fragile』立ち止まるの棚言葉に代わる
『innocent NURBS』忘れないの棚本当に言いたくてたまらない言葉は・・・
『自転遅れの朝』比べないの棚誰の機嫌も損ねない言葉を探して
『魔法が解けたシンデレラ』信じ直すの棚甘い言葉に満たされて
『未送信の引力』立ち止まるの棚届かないままの くすぶる言葉は
『Steam Has No Accent』逃げていいの棚言葉を運ぶのが 私の仕事
言葉の寄り道 ・ 歌詞の解剖
質量
月に行くと重さは約6分の1になるが、質量は変わらない
寄り道する言葉の寄り道 ・ 歌詞の解剖
ティッシュ
ティッシュのクリネックスは、はじめ化粧落とし用に売り出された
寄り道する言葉の寄り道 ・ 歌詞の解剖
隣にいる人と坂
友人と一緒にいる人は、同じ坂をゆるやかに見積もったという実験がある
寄り道する言葉の寄り道 ・ 歌詞の解剖
泣くこと
泣いて気分が楽になるかどうかには、誰かに慰められたかどうかが大きく関わるとされる
寄り道する



