三
本文
読み進めるほど、言葉に灯りがともっていきます。心に残った行は、押すと栞をはさめます。金色の言葉は、ほかの本につながっています。
誰もぼくを見ていないならここはだ息を止めて飛び込もうスクランブルの波の中へ
がせかす人混み器用に肩を避けて歩くぼくはただの背景画いてもいなくても同じみたいだ
期待を背負わされるのはもううんざりなんだよいい子でいるための重たい靴は脱ぎ捨てた
でいいよ評価の鎖を断ち切って交差点のど真ん中できみとふたり 宙に浮こう誰の目にも映らないそんなを笑ってやれ
教室の息ぐるしさも職場の冷たい気も透明になってしまえば痛くも痒くもないさ
無視されるのが怖いって?嘘をついて生きるよりマシだきみの震える手を引いて硬いアスファルトを蹴り上げる
透明人間でいいよ見えない枠から飛び出して信号が赤に変わってもぼくらは止まらなくていい誰の目にも映らないそんな自由を笑ってやれ
透明人間でいいよ評価の鎖を断ち切って交差点のど真ん中できみとふたり宙に浮こう誰の目にも映らないそんな自由を笑ってやれ
この街の重力なんてぼくらにはもう効かない繋いだ手のひらの熱がたったひとつの確かなもの
さあ、どこまででも浮かんでいこう
最後の一行まで、読んでくださってありがとうございます。
目録カード
「空」が出てくる、ほかの本 20 冊
『Crickets on the Night Shift』比べないの棚暗闇は 空っぽなんかじゃなかった
『Dew on Everything』立ち止まるの棚冷たい空気が そっと喉に触れる
『Endless Summer』選び直すの棚空を見上げれば、あなたに会える気がするよ
『Fifteen Degrees Up』選び直すの棚空はずっと 席をあけて待ってた
『Fly Beyond』踏み出すの棚その瞳に、燃えるような空を映している
『Fragile』立ち止まるの棚大空に
『HERO』立ち止まるの棚光のない空に向かって 花を咲かせているんだ
『innocent NURBS』忘れないの棚空に向かって手を伸ばすんだ!
『「いただきます」の祈り』分け合うの棚共通の空腹を
『Lit from Down Here』分け合うの棚私たちの光が 空へ返っていく
『前髪と三日月』信じ直すの棚空っぽな自分を誤魔化して
『魔法が解けたシンデレラ』信じ直すの棚空っぽだと気づいたんだ
『未送信の引力』立ち止まるの棚夜空の底からそっと祈ってる
『名前のない星たち』比べないの棚浮かないように 空気を読みすぎて
『Noon at the Bottom of the Year』忘れないの棚空いたベンチを 端から端へ じりじりと
『深夜のコンビニと流星群』忘れないの棚ため息まじりに空を見た
『Still Red Underneath』信じ直すの棚ほんの少し 空気を送っただけ それだけ
『すれ違いの両想い』分け合うの棚ねえ教えて 虚構の鳥よ 空がみえない
『What the Tide Left Showing』立ち止まるの棚空気は 潮と海藻の匂い
『ZOLL』踏み出すの棚大きな海のようになれるのなら 大きな空をつかみとろう
目録カード
「自由」が出てくる、ほかの本 1 冊
言葉の寄り道 ・ 言い回し
青信号
緑に見える信号も、法令の上では「青色の灯火」
寄り道する言葉の寄り道 ・ 歌詞の解剖
透明人間
ウェルズの小説『透明人間』の男は、雪が積もると姿が現れてしまう
寄り道する言葉の寄り道 ・ 歌詞の解剖
無重力
宇宙ステーションの高さでも、重力は地上の約90%ある
寄り道する
