連作障害の原因と対策について


TAKAHIRO YAMADA
@rural_web
連作障害の原因と対策について

野菜の育て方を調べていると、必ず「連作障害」のことが書かれています。このページでは、連作障害について詳しくまとめていきます。

連作障害とは?

連作とは、同じ場所に「同じ野菜」または「同じ科に属する野菜」などを続けて作付けすること。

毎年同じように栽培をしても生育・収穫量・品質が劣ったり、病害虫の発生が多くなったりすることを連作障害という。毎年安定した野菜栽培を続けるには、連作障害させないようにすることがとても重要になる。

連作障害の原因

前述のとおり、連作障害は同じ作物を再度同じ場所に栽培することによって起こり、土壌病害虫(土壌病原菌とセンチュウ)の発生と、土壌中の肥料成分や微生物のバランスの崩れが主な原因となる。また、土壌だけの問題ではなく農薬や化学肥料の多量使用、大型農機具の走行と耕うんなどによって影響を受ける。

主な原因
土壌の通気、透水性の悪化
土壌病害虫密度の上昇
土壌養分の欠乏もしくは不均衡
有害物質の蓄積
緩衝能の低下
土壌反応の悪化
微生物相の単純化
病害虫に対する作物の抵抗力の弱体化

この中で最も起こりやすい原因として多いのは土壌による病害。一例として、

  • ナス科野菜、ウリ類、イチゴ、ダイコンなどのフザリウム病(萎凋病、つる割れ病、萎黄病など)
  • アブラナ科野菜のネコブ病
  • ナス科野菜の青枯れ病
  • ジャガイモのそうか病
  • その他センチュウなど害虫の被害

などが挙げられる。また、

  • 土壌の酸性またはアルカリ化
  • 肥料過多による土壌溶液濃度の上昇
  • 養分バランスの乱れ

などによる栄養障害の発生も考えられる。

連作障害のある野菜一覧

野菜名 休耕年数
イチゴ バラ科 1~2年
インゲンマメ マメ科 2~3年
エダマメ マメ科 2~3年
キャベツ アブラナ科 1~2年
キュウリ ウリ科 2~3年
ゴボウ キク科 2~3年
コマツナ アブラナ科 1~2年
サトイモ サトイモ科 3~4年
サヤエンドウ マメ科 3~5年
シシトウ ナス科 3~4年
ジャガイモ ナス科 3~4年
シュンギク キク科 2~3年
ショウガ ショウガ科 4~5年
スイカ ウリ科 2~3年
タマネギ ユリ科 2~3年
チンゲンサイ アブラナ科 1~2年
トウモロコシ イネ科 1年
トマト ナス科 3~4年
ナス ナス科 4~5年
ネギ ユリ科 1~2年
ハクサイ アブラナ科 2~3年
パセリ セリ科 1~2年
ピーマン ナス科 3~4年
ブロッコリー アブラナ科 2~3年
ホウレンソウ アカザ科 1~2年
ミツバ セリ科 3~4年
ラディッシュ アブラナ科 1~2年
レタス キク科 1~2年
ワケギ ユリ科 1~2年

連作障害を防ぐには?

土壌を総合的に改良すること。といっても、土壌反応の矯正・有効りん酸の富化・養分の供給と均衡化・排水・透水性の改良など、様々な対応が必要となる。ここでは一般的で初心者の方にも行いやすい対策を2つ。

1.輪作

科の違う野菜を順にローテーション栽培することを「輪作」という。

畑をブロック分け(4~5区画)して同じ科の野菜をまとめ、同じ区画内で同じ科の野菜を続けて栽培しないように配置する。栽培する野菜を1年ずつ隣のブロックにずらすことで、元の区画に戻るのが区画分(4~5年後)となり、連作障害にならずに済む。


2.コンパニオンプランツ

一緒に栽培すると、お互いの生長に良い影響を与える植物の組み合わせのことを、コンパニオンプランツという。野菜にはそれぞれ集まりやすい特定の虫や、出やすい病気などがあるので、ローテーションをすることで予防する効果が期待できる。

例えば、アブラナ科の野菜にキク科のシュンギクやレタスなどを一緒に組み合わせることで、キク科特有の香りがアブラナ科につく害虫「モンシロチョウ(アオムシ)」などを防ぎ、食害を軽減する。

ただし、輪作と違いあくまで予防というレベルなので、出来る限り輪作をおススメする。

主野菜 副野菜
アブラナ科の野菜 キク科の野菜
アスパラガス トマト、パセリ
イチゴ ネギ、ホウレンソウ、レタス、マメ
キャベツ インゲン、エダマメ、キュウリ、ジャガイモ、セロリ、タマネギ、トマト、ホウレンソウ、レタス
キュウリ インゲン、エダマメ、トウモロコシ、トマト、ラディッシュ
サトイモ エダマメ
ジャガイモ キャベツ、マメ科の野菜
ダイコン ネギ
タマネギ イチゴ、キャベツ、トウガラシ、トマト、ニンジン、ニンニク、レタス
トマト アスパラガス、キュウリ、セロリ、トウガラシ、ニンジン、ニンニク、ネギ
ナス ピーマン、マメ科の野菜
ニンジン エンドウ、タマネギ、トウガラシ、トマト、マメ、ラディッシュ

さいごに

連作障害は、一度発生すると元の状態に戻すのは困難なので、普段から発生させない心がけが大切である。

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